日本の聖書(ベッテルハイム訳)

ユダヤ系ハンガリー人のベッテルハイムは鎖国化の日本を避け、琉球にかなり強引に上陸し、そこで琉球語のルカやヨハネの福音書等を翻訳しました。画像はヨハネ伝福音。彼は琉球政府の困惑も意に介せず、路傍説教をしたり、自分の訳した聖書やトラクトを家々に投げ込み、その後で役人がそれを回収して束にして返却してきたといいます。長男をギュツラフと名づけたほど、ギュツラフに傾倒していたベッテルハイムは、ヨハネ伝福音書の訳に際しても、「ごくらく」を「シャウテイ(上帝)」に変えた以外は概ねギュツラフ訳を参考にしています。